・あらすじ
遠い未来の話。
地上において、最後の戦争が勃発した。その名を「黄昏戦争」といった。北欧神話のラグナロクに由来する名前だ。
その戦争によって、地上は核の毒に汚染され、人の住むことのできない
土地となってしまった。
それから数百年の後。地上は戦争の爪あとを残しながらも、生き残った人々は自分たちの力で立ち上がった。
少しずつではあるが、地上は復興の兆しを見せ始めていたのである。
しかし、そのような世界に以上が発生したのである。
クリーチャーと呼ばれる怪物が発生し、それは彼らを脅かす存在となった。未だに、その問題を解決することができないでいた。
とある夜、サイ・イヴレスはクリーチャーに襲われた。そして、生き残る。エンチャントと呼ばれる超能力を用いて、クリーチャーを撃退したのだ。
しかし、それまでその力はサイの意思で制御できるようなものではなかった。
エンチャントを使いこなす人間をエンチャンターといい、そのエンチャンターは人々からは奇異と畏怖の目で見られる。彼らにとって、エンチャンターとクリーチャーの間にはなんら変わりは無かったのだ。
そんなこともあってか、サイは周囲から孤立していった。
一年後、エグゼキューショナーからの招待状が来る。
彼はその手紙に従い、イギリスへと赴く。
…これは、生まれながらのエンチャンターたるサイ・イヴレスの、苦悩と決意の物語。
・キャラクター
・サイ・イヴレス
主人公。金髪、碧眼の少年で、生まれたときからエンチャントの力
を発現していた。幼いときに父を殺してしまい、一年前のクリーチャ
ー襲撃をきっかけに力を制御できるようになる。
幼いときから周囲の態度に気付いていたらしく、他人に対して心を開
くことは無い。それは唯一の友人であったリサ・スティンバーに対し
ても同様。しかし、シアンに対してだけはすぐに心を開いた。
エンチャント名は「フィアイーグル」。炎を操り、力を解放するに
つれて右腕から装甲を装着する。
・シアン・ニトリル
第一部・第二主人公。茶髪で、黒い眼を持つ。物心ついたときから
エンチャントを使用でき、七歳のときに自らの家と居場所を失い、そ
れ以来自分ひとりの力で生きてきた。それゆえ、エヴォリス全体での
戦闘能力はかなり高い。また、エンチャントに対して好感を持ってい
る。エンチャント名は「シェルドラグーン」。右腕を武器とし、殴る
ことに特化したエンチャント。
・レイア・トレイター
第二部・第二主人公。銀髪。シアン・ニトリルと似たような雰囲気
を放つ。
・リサ・スティンバー
サイの友人。リサ本人はサイが好きなようだが、サイ自身はそれを
認めたくないかのような行動をとる。
・サルサ・ビアンク
エグゼキューショナー隊員。シアン・ニトリルに恋心を抱く。
・ダエグ・ビヨンダスト
エグゼキューショナー隊員のエヴォルバーズ。シアン・ニトリルを
妹のように思い、「親愛なるシアン様親衛隊隊長」なる役職に就いて
いる。
・竜神、鳥神
たつがみ、とりがみと読む。竜神の名はエルリア・ヴァルムヘル
ト。鳥神の名はカリム・デストリック。
男キャラが少ない気がするけど、それはきっとサイ・イヴレスの一人称形式で書いてるからなんだろうな。
でも登場キャラの比率は男のほうが多いんだけどね
あ、敵キャラに男を使ってるからか。
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