レインディアでは、各島の冒険者の店は連携しているところもある。その勢力は数多くあるが、今のところ一番有力な勢力…所謂「”冒険者の店”同盟」はヴィントリヒの首都、ヴィルベルヴィントに本部を置く<虹の橋>である。逆に一番勢力の小さい勢力はヴァッサーラントの一都市、エルクに本部を置く<プリンも木から落ちる>である。
これら勢力に属する冒険者の店は、その勢力の名を冠している。たとえば、ヴァーベンリヒの首都、フラーメアに在る<虹の橋>に属する冒険者の店は「虹の橋亭 フラーメア支部」と便宜上呼ばれる。
勢力の優劣は、お抱えの冒険者の優劣にそのまま繋がっており、「どれだけ腕の立つ冒険者がいるか」を各勢力は競い合っている。
腕のいい冒険者がいると、その冒険者の店の評判は自然と良くなり、そのことは勢力の拡大へと繋がる。そうして力をつけた冒険者の店は更に腕のいい冒険者を抱えることが出来るようになる、という好循環となっているが、そのためか各勢力間の関係はギクシャクし、冒険者たちの間でもトラブルになりやすいことが悩みである。
これ以上に何か求めるなら自分で作ればいい。
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