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▼タイトル
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悪い夢と甘い夢
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◆概要
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ディー君にがんばってもらうお話。
時期的にはミラージュを持ち帰った後の話。
書いてるうちに分岐が細かくなってしまった気もする。
そして多分書いた本人も理解できてない。
「小さな妖精の奏で唄」におけるディー君を想定しています。
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◆背景
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ルボルは蛮族と相容れないものたちがプラム地方から移住してきた街であるが、やはりどこへ行っても一般のナイトメアは忌避されるようではある。迫害から逃れるために移住してきたナイトメアもやはり、忌避される存在であった。その反面、冒険者としては歓迎されるのも確かなことで、アム連邦で冒険者家業を始めるナイトメアも多いのだとか。
また、人族にとってはまだ未開の土地も多いウロウ島なので、人里はなれてひっそりと暮らすナイトメアも多い。山奥にはそういった集落が見られることがある。
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◆登場人物
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・クライネ、ディスティル他「従者と~」の内2名
・ナイトメアの女性(名前:リグレッタ・ティグレット Regreta Tigret)
・リグレッタの彼氏(名前:アグニ・ヘイトリッド Agny Heitrid)
・老け顔のナイトメア(名前:アリアハン・ヴェルデ Alliahunt velder)
・マギテックの男
・他蛮族数名
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◆あらすじ
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冒険者の店「象牙亭」でクライネは一人の女性に声をかけられる。ニット帽を深めにかぶった、長髪の女性だ。
「私の恋人を、探してください!」
聞くと、彼女の恋人と彼女はナイトメアで、つい最近まで一緒に暮らしていたらしい。ところが、ある時に恋人は失踪したらしい。手がかりという手がかりは無く、彼女に残されたのは「すまない」と書かれた紙だけ。
それと同時刻、ディスティルは内陸部の蛮族領の調査を依頼される。依頼主はナイトメアだった。
クライネ側は情報収集なりなんなりして、つい最近女性の恋人の特徴に似た男が内陸部の山道で目撃されたという情報を得て、そこへ向かう。
ディスティル側は依頼主に詳しい話を聞こうとナイトメアの集落へ向かうか、蛮族領へ突っ込むか。
最終的な目的地は両サイド同じなので、途中で合流できればよし。
調査、とは書いてるけど選択と出目によっては戦闘あり。
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◆導入
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今、君たちは特に仕事が無いので買い物したり馬鹿騒ぎしたりしている。その時、冒険者の店に女性がクライネに声をかける。同時刻、ディスティルはマスターに仕事が無いか尋ねる。
リグレッタ「お願いします、私の恋人を、探してください!」
クライネ「どうしたの、急に?」
リグレッタ「私、リグレッタと言います。彼の名前はアグニと。私とアグニは、数ヶ月前までルボルで暮らしていました。でも、周囲からは腫れ物を扱うかのように…。そんな時、私たちは人里はなれたところにナイトメアが集落を作っていると聞いて、そこに住み着いたのです。ですが、一ヶ月前にこの紙だけを残して…」
その紙にはただひとこと、「すまない」とだけ書かれていた。
クライネ「それで、その集落からはるばる一人で来たの?」
リグレッタ「集落の人たちは優しいので、ここまで付き添ってくれたんです」
クライネ「…こんな良い人たちを困らせるなんて、なんか許せないな。いいよ、あなたの恋人を探すの手伝ってあげる。ところで、一応依頼って形になるから…二人ならいくら払える?」
リグレッタ「一人3000Gまでなら払えます」
ルイーズ「仕事? ああ、そういえばあなたたち向けの仕事が…やっぱ向いてないわね」
ルイーズ「内陸部の蛮族領の調査よ。私は詳しい話は聞いてないから、詳細が聞きたければ依頼主に直接会うことね」
そう言って、ルイーズは依頼書と地図を渡す。
依頼書
「ウロウ島内陸部には多くの蛮族領が存在するが、最近になって彼らは領土を拡大しつつある。今回依頼したいのは、蛮族領の調査である。また、その蛮族領の近辺でナイトメアを目撃したと言う証言が上げられているので、その調査も併せて依頼したい。
報酬は一人当たり3500G用意する。 依頼主:アリアハン・ヴェルデ」
地図は依頼主の所在と蛮族領までが記されている。
ルイーズ「じゃあ、いってらっしゃい」
基本情報
・ここからナイトメア集落まで二週間、さらにそこから蛮族領の入り口までが3~4日。
・食料費は支給されず、経費負担は冒険者側に一任。
・依頼主はナイトメア集落の長。
・蛮族領が拡大しだしたのはおよそ2ヵ月半前から。
・蛮族領付近でナイトメアが目撃されるようになったのもその時期。
・依頼内容は調査であるが、場合によっては殲滅せよという指令。
クライネ側
・赤茶けた髪で、瞳の色は黒。
・練体術に長けたフェンサーで、ピラー装備
・角隠しはターバン。首に青のスカーフ。
・素早い動きを得意とし、手先もかなり器用。そのため、スカウトとしても優秀(ナイトメア集落にて)
・蛮族領付近でよく似た特徴の男の目撃情報あり。(200G)
・蛮族領は最近拡大を続けており、政府も手をこまねいている状況である。何でも、人族の協力者がいるとかいないとか(200G)
・男の目撃情報が入りだした時期と蛮族領が拡大し始めた時期はほぼ同時期で、二ヵ月半前から(200G)
・蛮族領の中心には魔動機文明時代の遺跡があり、その技術を使って蛮族領は拡大しだしたという噂がある。(400G)
総計1000G必要。経費は報酬に含まれる。
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◆ スイッチ
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クイーンズタウン・クライネ側
・ナイトメア集落に行くか行かないか
行く:他メンバーと合流
行かない:他メンバーと別行動(合流時期に差がでるだけ…かな?)、リグレッタ同伴
・ナイトメア集落
リグレッタを連れて行く?
連れて行く:リグレッタ同伴
置いていく:リグレッタ放置
蛮族領付近
・夜、ナイトメアの男を発見。蛮族領に入っていくのを見つける。蛮族領は山一つを丸ごと要塞にしたかのようなものであり、灯台らしきものが数本見られる。尚、合流しない場合この場面はクライネ側のみ、ディスティル側のみとなる。
・クライネ側:尾行する?
する:尾行判定。
達成値15以上:男に気付かれることなく蛮族領に侵入。
13以上:男に気付かれないが、蛮族領には進入できず。調査報告して依頼終了。→Bエンド
8以下:男に気付かれ、男(クライネ側と他メンバーが合流済みの場合ドレイクを追加)と戦闘。
リグレッタ同伴:男は戦闘に参加せず。→Eエンド
リグレッタ不在:男と戦闘→結果によりCかD
しない:蛮族領に進入することはできず。蛮族と戦闘を行った後撤退、調査報告して依頼終了。→Bエンド
・ディスティル側:蛮族領に侵入する?
する:2d+冒険者レベル+敏捷ボーナスで無事進入できるか判定を行う。達成値18以上で進入成功。失敗した場合蛮族と戦闘の後撤退、Bエンドへ
しない:Bエンドへ
・蛮族領に侵入した場合
・他のメンバーと合流
・魔動機文明時代の遺跡に入り、その最深部で銃を持った男がナイトメアの男に何かを言っているようだ。(このとき、PTは部屋の外にいる)
聞き耳判定する?
する:達成値13以上で会話の内容がはっきりと聞き取れる。
しない:話が進まない><
↓会話↓
銃を持った男「俺は奴を暗殺しろといったはずだ。お前のその腕なら簡単だったはずだろ」
ナイトメアの男「でも、僕には彼を殺すことなんかできない…彼は僕を助けてくれたんだ」
銃を持った男「分かっているよなあ、お前が俺の言うことを聞かなければお前の妹を殺し、てめえの女は俺のものになることを」
ナイトメアの男「やめてくれ、リグレッタは関係ないだろ!それに妹だって…。殺すなら僕を殺せよ!」
銃を持った男「安心しろ、お前の妹を殺した後でお前も後を追わせてやるからな。
あの男、アリアハン・ヴェルデはなあ、俺たちの邪魔になるんだよ。アリアハン自身がかなり厄介者でもあるし、人望もある。放っておいたらこの要塞も攻め落とされるかもしれないんだよ」
ナイトメアの男「そもそもお前は何のためにこんなものを!」
銃を持った男「決まっている。復讐だよ。
俺たちを生み出しておきながら忌み嫌い、こんな辺境の島に来てもそれは変わらない。そんな人族への復讐だ。お前だって人族からの迫害を受けてきたのだろ?」
・リグレッタ同伴の場合、そこでリグレッタが飛び出していく。
引き止める?
はい:リグレッタを引きとめはしたが銃を持った男に気付かれる。会話の後戦闘。勝利した場合、
アグニを殺さなかった:Aエンド(アグニ生存ルート)へ。剥ぎ取りなし。
アグニを殺した:Aエンド(アグニ死亡ルート)へ。剥ぎ取りなし
いいえ:アグニ死亡ルート。飛び出していったリグレッタをかばい、アグニが銃弾を食らい倒れる。銃を持った男、PTレベル平均の蛮族2体と戦闘。勝利→Aエンド(アグニ死亡ルート)へ。銃を持った男からは剥ぎ取りは無い。
・リグレッタがいない場合、中に入る?
入る:会話の後戦闘。戦闘結果によりED変化。
アグニ生存:Aエンド(アグニ生存、再会せず)へ
アグニ死亡:Dエンドへ
入らない:アグニ死亡、その後こちらに気付き戦闘。Dエンドへ
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◆決着
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・Aルート
銃を持った男(マギテックシューター)がボス。
リグレッタを引き止めた場合、アグニが敵として戦闘に参加
引き止めなかった場合、PTレベル平均の蛮族2体を追加
・Bルート
ボス戦闘なし。Bエンドへ直行
・Cルート
アグニがボス。
メンバーが合流済みの場合、ドレイク1体を追加。
リグレッタ不在の場合Cエンドへ。
アグニを殺した場合Dエンドへ。
リグレッタ同伴、PTが合流済みの場合、ドレイク2体と戦闘、Eエンドへ
リグレッタ同伴、PTが合流していない場合、代わりにドレイクと戦闘。Eエンドへ。
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◆ED
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・Aエンド・アグニ生存
リグレッタ「あなた、無事でよかった…」
アグニ「ああ、リグレッタ。本当にすまない。君どころか集落の人々、それに君たちにまで迷惑をかけたようだね」
リグレッタ「いいのよ、もう…。全て終わったのよ…」
クライネ「良かったね、二人とも。なんか少し、あなたたちが羨ましい」
リグレッタ「あなたも、そのうち出会えるわ。素敵な人に」
クライネ「…だといいね」
リグレッタ「皆さん、本当にありがとうございました。クライネさんと(PTメンバー1人)さんには報酬を上乗せしておきます」クライネ+PTメンバー1人に4000G
アグニ「君たちには、本当に申し訳ないと思っている。お詫びに、ともいえないけど受け取ってほしい」PT全員に一人当たり1000G
ナイトメア集落にて
アリアハン「そうですか、やはりあの男が遺跡を使って…」
そう言ってアリアハンはため息をついた。
アリアハン「いや、こっちの話です。報酬はお支払いします」ディー君+残りの一人に3500+500G
アリアハン「それはほんのばかりの気持ちです。あの男を止めてくださって、ありがとうございました…。これで、蛮族領が拡大することはなくなるでしょう…」
で、クイーンズタウンに帰っておしまい。
・Aエンド・アグニ死亡
アグニ「う…。どうやら、僕にも迎えが来たようだ…」
リグレッタ「アグニ…アグニ…!」
アグニ「ごめん、君をはじめ…、いろんな人に…っ、迷惑をかけたみたいだ」
リグレッタ「そうよ、本当にあなたはバカよ。心配したんだから…」
アグニ「…でも、君がいてくれて…本当…に、よかっ…た…。君がいなかったら、僕は、間違いを犯…していたかもしれ…、ない…。
最期に、一言だけ言わせて…くれ」
リグレッタ「最…期?」
アグニ「君を…愛している…」その一言を最期に、アグニは事切れる。
リグレッタ「…私もよ、アグニ」
クライネ「…まただ、こんな気持ち…。もう二度と、味わいたくないっていうのに…!」
リグレッタ「…クライネさん、(PTメンバー1人の名)さん。あなたたちは、もう一度私を彼に会わせてくれた」
リグレッタ「報酬はお支払いします」初期の報酬分クライネともう1人に。
クライネ「…いらないよ。結局、アグニさんは…。あなただって…」
リグレッタ「いいんです。こうなる運命だったんです、きっと。私、後悔なんてしていませんよ」
そう言うリグレッタの顔は寂しそうに見えた。
ナイトメア集落にて
アリアハン「話は聞いております。アグニが死んだそうですね…」
アリアハン「ですが、これもまた仕方の無いことなのかもしれません」
そう言ってアリアハンはため息をついた。
アリアハン「それにしても、やはりあの男だったとは…」
アリアハン「いや、こっちの話です。とにかく、これで蛮族領が拡大することはないでしょう。報酬はお支払いします」ディー君+残りの一人に3500+500G
アリアハン「それはほんのばかりの気持ちです。あの男を止めてくださって、ありがとうございました…」
・Aエンド・アグニ生存、再会せず
アグニ「…ありがとう、君たちは僕を、あいつを止めてくれたんだね」
アグニ「あいつに脅迫されてたとはいえ、たくさんの人を殺めてしまった。こんな僕を、リグレッタは認めないだろうな…」
アグニ「彼女に伝えてくれ。僕はもう、君に会えることはないと。僕の手はもう、血で汚れてしまったんだ、と。僕の心はもう、君の手ですくいきれないほど深い闇に落ちてしまったんだ、と」
アグニ「…クライネさん、それに(PTメンバー1人)さん。ありがとう」クライネ+PTメンバー1人に1500G
アグニ「もう一つ、彼女に伝えてくれ。今までありがとう。そしてさようなら、と」
クライネ「…勝手だよ、それは……」
リグレッタ「そうですか。彼はそんなことを…」
リグレッタ「いえ、いいんです。ありがとうございました」
リグレッタ「今度は、私から彼に会いに行こうと思うんです。冒険者になって」
リグレッタ「報酬はお支払いします」
以下、Aエンド・アグニ生存に同じ
・Bエンド
リグレッタ「彼は蛮族領にいたんですね…」
リグレッタ「彼が生きていることだけでも知れてよかった」
リグレッタ「報酬はお支払いします」
ナイトメア集落にて
アリアハン「あの要塞の内部までは調査できなかったようですね」
アリアハン「いえいえ、一個中隊ですら歯が立たない程ですし、仕方ありません」
アリアハン「…やはりあの男だったのか」
アリアハン「あ、いえ。こっちの話です報酬をお支払いします」
アリアハン「後はこちらの仕事ですので…」
・Cエンド
アグニ「…君たちは強いな」
アグニ「そうか、君たちはリグレッタに依頼を受けて…。悪いけど、まだリグレッタには会えない。僕は自分のしたことにけじめをつけなければいけないんだ」
アグニ「リグレッタに伝えてくれ、いつか会いに行くと。それと、アリアハンにも言伝を頼む。『あの男』が動いていると」
リグレッタ「そうですか、彼はそんなことを…」
リグレッタ「私、待つことにしました。いつになっても、彼が帰ってくるまで…」
リグレッタ「報酬はお支払いします」
ナイトメア集落にて
アリアハン「アグニからの言伝、ですか…」
アリアハン「ありがとうございました、あとはこちらの仕事ですので」
アリアハン「報酬をお支払いしましょう」
・Dエンド
アグニ「こんなところで殺されるなんて、これも僕の運命なのか…」
アグニ「リグレッタ…すまない、僕を許してくれ…」
アグニ「君たち、リグレッタと…アリアハンに依頼されたんだろう?」
アグニ「彼らに伝えてくれ。アグニは死んだ。あの男の手にかかって殺された、と」
(嘘を教える)
リグレッタ「そうですか、彼はそんなことを…」
リグレッタ「私、待つことにしました。いつになっても、彼が帰ってくるまで…」
リグレッタ「報酬はお支払いします」
(本当のことを言う)
リグレッタ「…そんな、彼が死んだなんて…」
リグレッタ「結局、私が彼に会うことはかなわないのですね…」
リグレッタ「ありがとうございました。報酬はお支払いします」
(銃を持った男を倒した場合)
ナイトメア集落にて
アリアハン「そうですか、アグニが…」
アリアハン「ですが、これもまた仕方の無いことなのかもしれません」
そう言ってアリアハンはため息をついた。
アリアハン「それにしても、やはりあの男だったとは…」
アリアハン「いや、こっちの話です。とにかく、これで蛮族領が拡大することはないでしょう。報酬はお支払いします」ディー君+残りの一人に3500+500G
アリアハン「それはほんのばかりの気持ちです。あの男を止めてくださって、ありがとうございました…」
(銃を持った男と戦闘していない場合)
以下、Cエンドと同じ
・Eエンド
リグレッタ「アグニ!」
アグニ「…リグレッタ!?」
リグレッタ「どうして、どうして私に何も言わずに出て行っちゃうのよ!」
アグニ「…ごめん、でもまた行かなきゃいけないんだ…」
アグニ「ありがとう、君のお陰で目が覚めたよ。これから僕はけじめをつけにいく」
アグニ「君たちにも礼を言う。リグレッタをここまで連れて来てくれたことに感謝する。それとアリアハンに伝えてくれ。『あの男』が動いている、と」
リグレッタ「…待ってるからね、アグニ」
アグニ「ああ、待っててくれ」
リグレッタ「皆さん、ありがとうございました。報酬はナイトメアの集落でお支払いします」
ナイトメア集落にて
アリアハン「アグニからの言伝、ですか…」
アリアハン「ありがとうございました、あとはこちらの仕事ですので」
アリアハン「報酬をお支払いしましょう」
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◆結果
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それぞれのEDによる。
ベストエンドはAエンド・アグニ生存。「小さな妖精の奏で唄」的にはAエンド・アグニ死亡。
バッドエンドはBエンド。
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◆清算
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計算めんどい。
個々で計算すれば?めんどい><
経験値:1500+モンスターレベル合計*10
剣の欠片:基本無し
とまあ、「小説でやれ」な内容だろうけど。
ノベルゲーム風味だったら面白いかも知れん
やらないけど。
[0回]
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