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支離滅裂なことを書いてるただの自己満足ぶろぐ。 中の人は基本痛いです
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第二部の最後の最後で投げやり乙

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 アム連邦。その国の首都、クイーンズタウン。そこに、彼らは到着した。
 ひとまず、彼らはそこの冒険者の店に行ってみることにした。
「店ったって、けっこうあるな」
「一番人の多いところがいいんじゃない?」
「それもそうだな」
 ディスティルはオウルの言葉に同意した。
 一番繁盛してそうな店に、彼らは入っていった。
「あら、いらっしゃい。…変わった方たちですね」
 ルイーズが言った。何しろ男が一人、エルフ、ルーンフォーク、ドワーフがそれぞれ一人だったからだ。一人一人種族が違い、大陸の方から来たのならば、一番多いのは人間のはずなのだから、それもそのはずである。
「とりあえず、酒でも貰おうかな」
 ディスティルがテーブルに着き、言った。それに続いてオウルがシュルヴェステルに助けられながらいすに座り、シュルヴェステル、クライネの順にテーブルに着いた。
「はいはい、そっちのエルフは?」
「あ、いいです。私お酒だめなんで…」
「へえ、そうなのか」
 いや、飲めないというわけではなかった。ただ、クライネは少し酔いやすく、酔った後が怖いのだ。どれくらい怖いのかといえば、たとえば家一軒を滅茶苦茶にするくらいは怖い。それは、母たるメイル・フェーンハフトからの遺伝だ、と言えるかもしれない。メイルも、酔うと家一軒と周りの数件くらいは吹き飛ばしていた。そのため、父ティノルード・ムロリースとその主ラクドース・ローレイバートは彼女に酒を飲ますのを禁止していた。…これまで彼女に酒を飲ませてタダ働きをさせられた回数、数知れず。因みに、彼女が酔ったときは杖を振り回し、やたらと高レベルな妖精魔法を連発していたらしい。
 とまあ、そんなこんなで、クライネは酒を飲みたくなかったのだ。
「あたしもお酒ー」
「おいおい、『お嬢様』は飲むなよ、『お嬢様』は」
 オウルがふくれっ面をする。クライネはその様子を見て思わず噴出したが、シュルヴェステルに睨まれてあわててその場を取り繕った。
「で、ここに来たはいいけど、どうする?」
「そうだな、とりあえず仕事がないか聞いてみるか」
 しかし、今日は夜も大分更けてきた。明日にするのが得策だな、とディスティルは思った。
「まあでも、明日でもいいよな」
「あたしもうヘトヘトだよー」
『お嬢様は相当に疲れている様子ですね』
「そんなに急ぐほどじゃないし、いいんじゃない?」
 やはり、こいつらの決定の速さは少し常軌を逸しているのではないか。
 そう思って、ディスティルはため息をついた。

 ということで、宿屋に泊まることになった彼らだが…。
 馬車の運転手の雇用、アム連邦への旅費で、財布の中には少ない金しかなかった。そんな状態で「急ぐほどじゃない」というのも、いささか変な話だが…。
 宿屋代は各自の負担、ということもあって、オウルとシュルヴェステルは普通の部屋で寝て、ディスティルとクライネは節約のため馬小屋の隅で寝ることになった。
 オウルとシュルヴェステルに「馬小屋で寝ないのか?」と聞いたら、『お嬢様をそんなところで寝かせられない』という返答が帰ってきた。…まあ、そんなことを言ったら何も言い返せないわけで。金が幾らかかっても致し方ない。
「…こっち来ないでよ」
 クライネがディスティルを睨みつけ、言った。
「へっ、どこの誰がお前を襲うって言うんだ。自意識過剰にも程があるってやつだ」
 ディスティルが眠そうな…つまり苛々している顔で言った。
 しかし、その言葉に反して、今この場で彼女を襲いそうな輩は数人ほどいた。金に飢えた、柄の悪い連中だ。しかも分別―ここで言うのは、女性を見分ける能力のことだ―を無くしていた。つまるところ、一言で言えば「けだもの」である。
 その夜、馬小屋は騒々しかった。

 朝。いつもなら清々しい時間なのだが、その時のディスティルとクライネはひどく疲れた顔をしていた。
「何なんだよあいつら、何で俺なんだよ、他にもいただろうに、何でよりによって…」
「諦めろ…。奴ら女だったら誰でもいいんだ。エルフでも人間でもドワーフでも関係ないんだよ…。ていうかお前一人称変わってるぞ…」
「もうやだこの街…帰りたい…」
 シュルヴェステル、オウルと顔を合わせたとき、彼らにこう言われた。…いや、シュルヴェステルのは言われたとは言わないだろう。
「あー、くまさんだー。くまさんが二人ー」
『何かあったのですか?』
 更に、通りすがりの槍を持った男にこう言われた。
「ゆうべは おたのしみ でしたね」
 「うるさい」、「やかましい」と二人は思ったが、口にする元気すらない。
 何があったのか、と言うと。
 「けだもの」数匹がクライネに襲ってきたのは言うまでもないが、とっさに掴んだフォークでけだものの一匹を思い切り殴りつけた。自覚はなかったが、そのフォークは魔力を帯びていた。それから~(中略)~、ほぼ自己防衛反応だけを働かせたクライネ一人にボコボコにされた彼らは、今度は違う何かに目覚めたようだ。~(中略)~、そんなこんなで、ディスティルとクライネは一睡もできなかったのだ。因みに、実際のゲーム的に言えば、この時のクライネはファイターレベル九相当の力を持っていた。怒りのスーパーモード、はたまたスーパーサイヤ人…いや言い過ぎか。
「俺、今度から個室使うわ…」
「俺も…」
 それから一週間ほど後、クイーンズタウンの宿屋(馬小屋の隅)で、「エルフの女王様親衛隊」が何故か結成される。親衛隊といっても、ただのストーカーである。主な仕事は「エルフの女王様(それが誰なのか、ディスティルたちにはすぐに分かったが、クライネには知る由も…いや鈍いだけか)を守る」であるが、有り体に言えばただのストーキングである。それがクライネの癇癪玉を破裂させるきっかけとなったのか、それとも別の要因があったのかは知らないが、一ヵ月後には「エルフの女王様親衛隊」は影も形もなくなっていた。しかし、はた迷惑なストーカー行為自体は残ったのだった。
 それが、クライネがこの街に馴染めない一つの要因になったのだった。

「魔物退治の依頼ね。どうする?」
 レフォーナ・アルディが言った。
「別に良いぜ、何でも来い」
 ディスティル・ロッドが言った。
 彼らが知り合ったきっかけは、クライネにあった。彼女が「エルフの女王様親衛隊」によるストーカー行為に耐えかね、泣きついた先がレフォーナだった。彼女は「なんたら親衛隊」に粛清を加え、その「なんとか親衛隊」を壊滅にまで追い込んだのだった。
 そして、レフォーナと行動を共にしていたトーマスとも知り合った。…「ゆうべは お
たのしみ でしたね」と言い放った男だった。
「なら、決まりね。いきましょう」
「おう」
「行こう」
「しゅっぱつー」
「はいはい出発出発」
 彼らは冒険者の店を出て行った。

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気力が尽きたのが丸分かり。
うへへ

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