・あらすじ
ここは魔法の力渦巻く世界、レインディア。その世界のあらゆる「力」は、神によって遣わされた七人の精霊達が司っていた。一つは炎。進化を促し、また滅びを司る力。一つは光。闇を照らし、また闇を生み出す力。一つは雷。数多の物質を結びつけ、また引き離す力。一つは地。命を育み慈しみ、また殺める力。一つは風。数多の物質を恵み、また奪い去る力。
一つは水。全ての命に活力を与え、また全てを飲み込む力。そして一つは星。全てを引き付け、また世界の礎を築きし力。これら七つの力は、この世界の七つの大陸に建造されし神殿によって制御されていたのだ。
七つ大陸には、それぞれの国家があった。炎の国ヴァーベンリヒ、光の国グランツ、雷の国ブリッツ、地の国エルデラント、風の国ヴィントリヒ、水の国ヴァッサーラント、星の国シュテルンプローフィンツ。そして、それぞれの国の中心に、その神殿はあった。
七つの国は、同じ神を崇拝してはいるが、その実互いのことを嫌い合っていた。当然そこには宗教的な対立も含まれてくる。幾多にも及ぶ戦いの末、彼らは互いの手を取り合うことをし始めた。最近では異民族との混血も見られるようになっていた。
そして、この世界に異変が起こる。
巨大隕石が星の国の都市ロイヒテントに落下した。そこからあふれる星の力の影響を受け、星の神殿は力のバランスを崩してしまう。
それが火種となり、他の六つの神殿においても同様の現象が起こる。
力のバランスが崩れた世界に、凶暴化した生物が蔓延った。その混乱に乗じて、愚かなことか、異民族を淘汰しようとするものが現れる。
この世界はどこへ向かおうというのか。この世界に、明日は訪れるのか。この世界は、変わろうとしているのか。運命はただ、神のみぞ知る…。
・用語
レインディア
物語の舞台。炎、光、雷、地、風、水、星の七つの力によって世界を成り立たせている。
世界の中心たる七色岩を基準として、炎の国は七色岩から真東、光の国は北北西、雷の国は西、地の国は北東、風の国は南、水の国は北、星の国は北西に位置する。
七色岩
世界の中心とされている、大らかな虹の海レーゲンメーアから突き出た巨大な岩山。
七つの力の集う場所とされ、今日ではここに近づくものはいない。
七神殿
レインディアの力を制御する、七つの神殿のこと。
神殿には神官、または巫女がいて、彼らは神の啓示を受けてそれぞれの神殿に赴く。
神殿に赴いてからは、厳しい戒律の中で生きることになり、また神殿に赴く前に子孫をもうけていた場合、その子供を殺さなければならない。これは「巫女および神官は子孫を残してはならない」という掟があるからだろう。
次の神官、巫女が決まった場合、次の代に作法やら何やらを教え、死ぬまでその役職を降りることは許されない。
なお、レインディアの宗教には「人を殺してはならない」という戒律はない。これはレインディアの創造神は「戦いの中でこそ人は進化する」という考えを持っていたからである。
魔法
この世界の根幹を成す力。またその力を利用した技術全般の総称。基本的に育った地域や洗礼を受けた場所によってどの力を利用できるかが決定されるが、それぞれの力は深く結びついているものも多いので、擬似的に異民族の技も使えるが、その力は弱まる。
炎の種族
炎の国で育った種族のことを指す。本来の呼び名よりこちらのほうが多く呼ばれるので、誰も本来の名を覚えてはいないそうだ。
身体的特徴は特になし。
光の種族
光の国で育った、種族。身体的特徴は、耳がとがっていること。
雷の種族
雷の国で育った種族。身体的特徴は、尻尾があること。
地の種族
身体的特徴は、色黒で他の種族に比べて筋肉量が多い。
風の種族
身体的特徴は、流れるような髪と羽。
水の種族
色白が多い。
星の種族
礼儀正しい人間が多い種族。多種族に比やや大ぶり。
・キャラクター
フレイ・サンライト
この物語の主人公。活発な少年で、堅苦しいことや面倒くさいことが大嫌い。嘘はつくし逃げもするが、根は真っ直ぐ。落ち着きがなく、毎日何かを壊しまくったり。魔法が下手で、親にいつもしかられている。炎の種族と雷の種族の混血。雷の種族の特徴である尻尾は、犬のもの。
…だめだ、時間的に限界。
眠い。
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