・魔神戦役における英雄
魔神戦役において、魔神を統べる王を倒したと目される英雄は6人いる。我々はその名を語ることを許されてはいないが、彼らはそれぞれ違う神々を信仰していたとされる。一つ、”雷神”ソール。一つ、”賢神”キルヒア。一つ、”水の神”ルーフェリア。一つ、”纏いの神”ニールダ。一つ、”騎士神”ザイア。そして…”戦神”ダルクレム。第2の剣の神の信者がいることもさることながら、何より特徴的なのは、現在最も新しい神、ルーフェリアの信者が英雄となっていることである。本来この神はテラスティア大陸の南方、フェイダン地方にある小国の神だ。にもかかわらずそこから遠く離れたここレインディアに、信者が立ち寄っていることは明記しておかなければならない。
6人の英雄は、そのディテールが明らかとなっていない。特に”雷神”ソールの信者は、その名は愚か種族でさえ定かではないのだ。更に言うならば、魔神戦役について詳細を語れるものは一握りしかおらず、それでいて彼らはそのことについて語ろうとはしないのだ。これを陰惨な記憶を呼び起こさないためか、それとも他の何かが理由であるかは、未だ推測の域を出ないものである。
・ダルクレムを信仰せし英雄
唯一つ、ダルクレムの信者である英雄の一人は、その名を除くデータが多少なりとも残されている。そして、現在もその者は生きていると言う。
その者は、ナイトメアとして生まれながら、ドレイクの一人として扱われている。通常のドレイクと同じように魔槍(通常ドレイクは魔剣を所持するが、例外も見られる)を所持し、竜形態へと変化も出来るという。高度な神聖魔法とともに高度な操霊魔法を操り、戦闘能力だけを見るならばかなり強力であったと伝えられている。
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