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支離滅裂なことを書いてるただの自己満足ぶろぐ。 中の人は基本痛いです
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とりあえず、書き終えて一言。


お遊びで作った予告と大分違うものが出来上がってしまった。




第6部、「夜想曲」はオウルの過去が主なテーマ…だったのだけどねえ。

敵側のキャラも掘り下げたら一番情報量の多い章になったんだよねえ。


あれでしっかり掘り下げられてるかはまあ、追いとくとして、ね。



これから次の章を書いていかないと。2月中に「受難曲」くらいは終わらせたいなあ。

あ、これからまずこっちに上げていこうかと。誤字脱字チェックとかしないとだし。基本大丈夫だと思うが。


俺のモチベーションが続く限りかんがる。




 蜃気楼の迷宮、第四階層「妖精の層」。その最深部に、クライネの父母、ティノルード・ムロリースとメイル・フェーンハフトはいた。彼らは近くの壁…いや、巨木に体を預けていた。
「『戦士の層』を制覇したみたいだね」
 ルードが言った。ミラージュからその知らせを聞かされたとき、ルードは嬉しさと空しさを感じた。
「そうね」
 メイルが言った。その言葉には、覇気がなかった。その理由をルードは理解していたが、あえて言葉に出した。
「…まあ、大目に見てやろうよ。初恋って言うのはああいうもんだよ」
「どこが。九年も引きずる初恋ってどんなものよ、私は聞いたことないわ。それにあの揉み上げ、結局あの子を変な子にしただけじゃない」
 メイルの口から、長年溜まりに溜まったラックへの不満が流れ出てくる。それは滝のようであり、嵐のようであった。その言葉の滝あるいは嵐が渦を巻くその様は、まさに「メイルシュトローム」である。(メイルシュトロームはレベル十三の妖精魔法)
「あはは、否定できないのがなんか悲しいな…」
「あの子もあの子よ。あんな揉み上げのどこがいいのよ」
「それ君にも言えるよ…」
「はあ…。あの揉み上げはどんな育て方したのかしら」
「メイル、なんか俺まで否定されてるようで悲しいよ…」
 別の方向で、彼はまた空しさを感じた。

 過去とは、現在、そして未来の礎となるものである。
 過去があり、現在がある。現在があって、未来が生まれる。
 それ故、万物には過去がある。過去のないものなど存在しない。
 あるとすればただひとつ。過去をさかのぼり、その果てにたどり着いたとき、我々が見ると思われるものだけだ。
 人間にも過去はある。生を受けた瞬間からそれは「発生」し、過去を積み重ねて人格が形成され、そこに意思が生まれる。魂でさえも、例外ではない。
 クライネ・フェーンハフトに過去があるように、その一行の誰にでも過去はある。ディスティル・ロッドにも、オウル・トイペットにも、シュルヴェステル・ヴェンテラにも、レフォーナ・アルディにも、トーマス・ベントにさえ過去はある。
 そして、ミラージュが第二階層の試練に選んだのは、そのうち二人、オウル・トイペットとシュルヴェステル・ヴェンテラの過去…。

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