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支離滅裂なことを書いてるただの自己満足ぶろぐ。 中の人は基本痛いです
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戸之
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作曲、落書き、睡眠、TRPG、創作
自己紹介:
痛い人



メアド及びスカイプID晒し
文句、呪い等が用途
正しウィルスは却下

メアド:cosmo_speas@infoseek.jp
スカイプID:monoris6(表示名は基本的に殿)

※話しかけても基本反応ありません。
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※この節で出てくるNPC、ヴォルクライア様の話はルルブ3巻の紹介を基に捏造しています。非公式ですので公式でこういう話が出てきた場合、それに準拠する内容に差し替えられます。


因みに筆者、この手の話大好きです。



 その男は、そこに立っていた。ただ、佇んでいた。物言わぬ死人のように、ただ沈黙していた。こけた頬をむき出しにして、それでいてその中にある何かは巧みに隠されていた。
 その男は、ただ待っていた。
 男の居る間の入り口に、オウルたちが見える。オウルの横にはシュルヴェステル、彼らの後ろにトーマスとディスティル、最後尾にはクライネとレフォーナ。
 オウルはその男を見たとき、全身に稲妻が奔ったかのような感覚に襲われた。その鋭い衝撃は、オウルの脳を貫いて焼き尽くすかのごとく、彼女の中を暴れまわった。
 衝撃が収まったころ、オウルがまず思うのは、疑問だった。
 なぜ、どうして。
 言葉は彼女の喉をせき切って、一直線に男の元へと向かおうとしたが、それは噛み殺された。
 男はオウルのそんな様子を知ってか知らずか、鉄格子と鎖で硬く閉ざされたかのような口を開いて、しわがれた声を放った。
「久方ぶりだな、ドワーフの小娘。そして、そこのルーンフォーク」
 先頭の二人を見やって、その男はさらに言った。
「三年前、お前の集落を訪れて以来だな」
「…あんたは、あのときの……」
 その男には、穢れを持つものの証、角と痣があった。それは「あのとき」とはまったく違う雰囲気を見せている。
 角は毛髪で隠せないほど大きくなり、禍々しくなっている。
 痣は「あのとき」は見えなかったが、今はその痣はその男の右頬を侵食し、男もそれを隠すつもりはないようである。
 オウルは男を睨み、シュルヴェステルはそんなオウルをただ見ていた。
 クライネ、ディスティルはオウルとシュルヴェステルの様子をうかがっていて、レフォーナは沈黙を保っている。トーマスに至っては無関心なようである。
 男は薄ら笑いを浮かべる。しかし、その目は鋭くオウルたちを見据えていた。そして、上がった口元を元に戻そうとせず、言葉を発する。
「あのとき、私もお前もお互いに大事なものを失ったのだったな」
 それがどのようなものなのか、両者とも言い表すことはない。しかし、その「大事なもの」がオウルと目の前の男とでは、明らかに違いすぎていた。
 そのことは、この場にいる全員が理解することができた。
(オウル…)
 口に出すことはない。言葉とはなり得ない。ただそこに、存在するのみの因縁を、クライネとディスティルは読み取っていた。レフォーナも、トーマスもまた。
「…ずっと、聞けなかった」
 オウルが呟く。男はその言葉を聞いて、薄ら笑いをいっそう強める。
「何をだ、小娘」
「なんであんたは、あの時《不死創造》したの!」
 聞いて、男の薄ら笑いが狂気の笑いに変化した。高く高く声を上げ、上へ上へと顔を反らせ、いつ途切れるかも分からぬ笑い声をその部屋に響かせた。
「…ひどいやつだ……」
「狂ってるぜ…」
「お嬢様…」
 クライネ、ディスティル、そしてシュルヴェステルが苦々しい顔で口々に呟く中、オウルは声を溜めに溜め、そして怒号とともにたった一つの言の葉を吐き出した。
 黙れ、と。
 その一言だけであったが、それによって静寂が訪れる。…その間、レフォーナはうつむき、黙っていた。
 黙りはしたが、男の笑みと言葉は消えてはいなかった。
「下らない、まったく下らない。何を言うかと思えば、そんなことか」
「そんなことだとっ…?」
「ああ、そんなことだ。私にしてみれば、生ける屍を造ることなどに対して嫌悪感などまったく持ち合わせてはおらぬ。寧ろ死せぬもの、不死こそ我が正義よ…まあ、いい。お前の問いに答えてやろう」
 男は自分の服の右袖をめくり上げ、細い腕に巻きつけられた包帯と、垂れている包帯の端の「聖印」を見せた。
「不死の神は私に力を与えてくれた。私はそれによって不死者になる一歩手前まで上り詰めたのだ」

 男の名はアリオブルグ・ヴァイザルグ。ザルツ地方の東、ダグニア地方のセフィリア神聖王国に生まれた、その国ではもっとも差別の対象となりやすい種族…ナイトメアだ。
 ナイトメアは、多くの場合その母親の命と引き換えに生まれてくる。彼らの持つ角が、母親の胎内を傷付けるからである。
 それだけでも忌み子としては十分なほどであったが、彼らは青白い肌と、尽きることのない寿命を持ち、さらには普通の人間が持つことのない魂の穢れを持っている。
 それがナイトメアへの差別に拍車をかけているのだ。
 その代価として、彼らには他の人族にはない、魔法への只ならぬ適正がある。
 彼らは、戦闘において本領を発揮するとき、普段隠している角を肥大化させ、ナイトメア本来の姿へと戻る。そうすることで、一般に詠唱、紋章の描画が必要になる魔法を念じるだけで使えるようになる。
 さらに力の大きなナイトメアになると、魔法の威力など、戦闘能力をも向上させることができるのだ。
 しかし、その代価もまた、彼らへの差別を激化させる要因になるのだ。
 こと神聖王国に関しては、その傾向は顕著であった。
 アリオブルグは、セフィリア神聖王国の貴族の息子として生まれながら、「ナイトメアというだけで」捨てられた。月神の神殿に放り込まれ、彼はシーンの神官として育った。
 シーン神官は大らかな人間が多く、彼は何事もなく平穏な日々を送っていた。
 それでも、自分と他人との距離感を感じずには居られなくなった。
 ある日、彼は蛮族との戦いの最中、リャナンシーに捕らえられ、そして…。

「私の目の前に現れた不死者は、ヴォルクライア様だ」
 アリオブルグは、遠い目で虚空を見つめ、呟いた。

 ヴォルクライア。ダグニア地方に存在する島、ケルキラ島とコルフ島にその領土を置く、不死者の一人だった。
 彼のリャナンシーに捕らえられたアリオブルグは、彼の目の前へと引き出された。頭を、いや全身を絨毯に叩きつけられながらも、そのときのアリオブルグは彼に対し敵対的な目をしていた。
 ヴォルクライアは玉座に頬杖をついて、足を組んで座っていた。
 その姿は一見優美だが、微動だにしない彼の足や手を見るに、それが支配者、誇り高きフラウの氏族に連なるヴァンパイアであるがための風格ではなく、ただ無気力なだけなのだと、熟練の冒険者ならば見るであろう。
 この当時のアリオブルグにも、そのことは理解できた。
 足を組み直すでもない、頬杖を治すでもない。その眼はアリオブルグをただ見つめて離さなかった。
「ヴォルクライア様は仰られた。『貴殿は不死となった私をどう思う』と」
 当時のアリオブルグには、その問いは意味を成さなかった。第一の剣の神、”月神”シーンの神官戦士であった彼には、それは愚問だった。彼の答えは決まっていた。
「そうか。やはりそうなのだな」
 そう言うと、ヴォルクライアは深い深いため息をついた。長年せき止められていた呆れと諦めが、その息に乗っていた。
「…貴殿は、私を殺せると思うか?」
 立て続けに、こうも言った。
「不死に魅入り、不死に近づき、そして不死に嘆く。『死なず』ということは人間の飽くなき欲望であるとともに、絶望でもあるのだ」
 持たぬものは憧れ、持つものは要らぬと吐く。どれだけ不死者が背負う苦しみがあろうと、「死なず」に憧れ不浄なる者になっていった者たちがいようと、その真実は変わらぬ。
 手にして最初は歓喜に打ち震えるがよし、手にして直後は殺戮に明け暮れるが良し。
 しかしどんなものにも終わりはある。飽きは必ず来るのだ。
 それはどんな形であろうと、どんな結果をもたらそうと、同じ目的でやって来る。そしてその時気付くのだ。いくら飽きようとも、その時には遅すぎるのだ。
 そうヴォルクライアは語った。
 不死者は、人族の活力を奪い、永遠の命を生きながらえる。そして、永遠の命は狡猾なるものの希望であり、絶望なのだ。その二つの望みを併せ持つもの、それが「不死者」。
 不死者となれば、永遠の命が手に入る。
 しかし一部のものは永遠の命を手にした後で気付くのだ。果てないものに意味などない、ということに。ヴォルクライアもその一人だった。
「私は幾度も死のうと思った。時に人族の血を吸わずにいたこともあった。しかし、これで死ねるという寸でのところで邪魔が入る。愚かなる部下どもが私を束縛する。だから私は求めていた。私を殺せるものを。その剣を」
 そこまで言い、ヴォルクライアはため息をつく。そして、アリオブルグに告げた。「私を殺せるというのなら、是非殺してほしい。私は生きるのに疲れた」と。
 アリオブルグは尋ねた。
「何故、お前はそう思うんだ?」
 ヴォルクライアの顔が一瞬だけ曇った。それは迷いか、怒りか、それとも別の何かか。少なくとも、このときのアリオブルグにも、そして現在の彼にも分からないことであった。
 長い沈黙が訪れる。アリオブルグはヴォルクライアが口を開くのを、ただじっと待っていた。
「…私は、とある人間の少女に恋をしたことがあった」
 その意外な言葉は、アリオブルグの理解の外にあった言葉だった。あるいは、その場にいた彼の側近ですら、その理解の外だったのかもしれない。眉をひそめて、その単語を反芻する。
「恋?」
「戦場跡に一人、小さな体を必死に働かせて両親を探している姿があった。自分が生きるのにも必死なはずなのに、その少女は泣こうとも、諦めようともしていなかった。その姿は私に生あり、死あるものの儚さ、美しさを訴えるかのようであった」
 ヴォルクライアの表情は、どこか微笑ましく、そして寂しげに思えた。

 そのときの私には、それこそ理解の外だった。何が泣かない、だ、何が諦めない、だ。
この世で何が大事か。それは自分の命。それを守るためならどんな汚いこともしてみせよう。どんな醜い姿も晒そう。
 あの時は、本当にそう思っていたのだ。
 だが。
 その少女の姿は、自分の命を投げ打ってまで大事なものが存在する、ということを私に教えかけるようで、それが気に入らなかった。
 自分の命より大事なものなどない。私こそ世界。世界は私。それが全て。
 その当時はそう思っていた。
 だからなのかもしれない。あるいは、自分でも気付かずに、その少女のそういった姿に惹かれたのかもしれない。
 私は少女を遠くから眺めるだけであった。それがあの時変わったのだ。
 何の気まぐれか、私はその少女の前に現れた。はじめはその少女を殺すつもりだった。
 その少女の服は、つぎはぎだらけで、あちこちに泥等の汚れがあった。それはろくに洗濯もできていないようだった。あるいは、それ以外に着るものがないのかもしれない。
 そして何より、その少女には既に「帰る場所」がないのかもしれない。
 近くで見てわかったことだが、その少女の髪は酷く傷み、綺麗に整ったはずの顔には度重なる暴行の跡が見受けられ、白い肌には不似合いなほど多く、傷の跡が見える。
 また、元々華奢であろう身体は見るも無残なほど痩せ衰え、よく見れば手首には無数の切り傷もあった。
 少女は目の前に突然現れた私を見て、怯えたような表情をした。本能的に、自分の命が危ないことを悟ったのかもしれない。後ずさりして、すぐ後ろにあった石につまずき、尻餅をついた。
 か細い声を震わせて、その眼は私を見つめていた。私は自分でも何を思ったのかはわからなかったが、この少女の命を奪うのはどこか気が引けた。
 私は、その少女が既に掴んでいたであろう真実を告げた。
「もうお前の両親はいない。私の部下がこの街を滅ぼした。お前以外に生き残ったものはいない」
 少女はあっけに取られた表情をする。予想にも反して、私が穏やかであったことに対しての驚きなのか、それとも自分が食われるのではないか、と思っていたのだろうか。
 そんな少女の様子を気にも留めずに、私は言った。
「お前もそれをわかっていたはずだ。しかし、何故お前は両親を探す。何故お前は生きようとする。何故、絶望の中に身を置かない」
 私の様子に危険は無いと判断したのか、それまでの緊張を解いて立ち上がり、毅然とした表情と態度で少女は言った。
 それは、私の予想を上回るほど見た目に反して、か弱い、可憐、そういった形容詞より程遠い態度であった。
「諦めたくないから」
 短く、簡潔な言葉。しかしそれは、近い将来、私が長い間忘れていた感情を呼び起こすものとなるだろうことを、私は本能的に察知した。
 少女はまた、瓦礫を掘り返す作業に戻った。更にその後に、彼女は私に告げた。
「ここに住んでたみんなが殺されちゃって、私だけ生き残って…。隣町の親戚の家に引き取られてからは、酷い毎日で身も心も痩せ衰えていくかのようだった」
 でも、諦めずに何かをすることで、その時だけ私は『生きてる』って思えるの。その時だけ私は、嫌なことを忘れられるの。だからなのかな、こうしてるのは。
 そう語る声と言葉は、その容姿、その服装とは対照的に、精気に満ちていた。少女の出で立ちから見るに、少女は碌な生活をしていないようであった。
 それにも関わらず、この何かをする意志に満ちた眼と声は私に何かを訴えていた。それらに気圧されて、私はただ一言しか言えなかった。
「理解できぬな」
「いいえ、きっとあなたなら理解できると思うわ」
 依然としてこの少女は、精気に満ちた眼と声をしていた。
 この少女のなんと気丈なことか。私は戦槌で胸を打たれたような気分になった。
 少女の言葉一つ一つが、私の心に揺さぶりをかける。長き時の中で凍てついた感情に熱を加えてくる。
 少女は私に背を向け、黙々と瓦礫を掘り返していた。その姿は、私をどこまでも警戒していなかった。
「…無防備なものだな。私に背中を向けるとは」
 そうは言ったものの、私はその少女に対する殺意を失くしていた。逆に興味を持ったのだ。この気丈な少女に。
 …それは多くの蛮族が持つ狡猾さが現れたものではない。寧ろ、私が人間であったころに持っていた感情を呼び覚ます、この少女に対する単純な好奇心であった。
 その果てに蛮族としての誇りを失うことになろうとも、私はいっこうに構わなかった。
「大丈夫。あなたは、人を殺せるような人じゃないから」
「それは私が不死者だと知ってのことか?」
 一瞬の沈黙。しかし、不思議と気まずい雰囲気ではない。
「何であろうと、あなたは人を殺せないわ。あなたが私に話しかけたときの言葉で、わかったの」
 またも、沈黙。ただ、瓦礫をどかす音だけがその場にはあった。その沈黙は心地よかった。しかし、そうしたものを私自らが断ち切った。
「…確かに私はお前を殺しはしない。だが覚えておけ、お前を殺しはしないが、私と同類のものには出来るということを。その気になればいつでも血の接吻を交わすことなど出来るのだからな」
 そう言って、私は少女の下を去っていった。
 捨て台詞など、らしくも無いことをしてしまったなと後で後悔はしたが、今となってはもうどうでもいいことだった。

「その後も、私はその少女と幾度となく会った。その度に、少しずつではあるが、確かに私は彼女に惹かれていった。不死者となって以来、一度もなかったことだ。だが、私は彼女の血を吸う気も、ましてや血の接吻を交わす気にすらならなかった。私は、人間としての彼女に惹かれてしまったのだ」
 日に日に成長していく彼女と、もはや変わることの無い不死者のヴォルクライア。彼女は彼が失くしてしまったものがあったのだ。
 それは人間としての生き方か、感情か、それとも他の何かか。そんな互いの違いに、彼らは惹かれていった。
 しかし、ヴォルクライアは不死者で、彼女は人間。彼らは、彼女が人間のまま結ばれることは決して無かった。
 人間のまま連れ帰れば、間違いなく殺されるだろう。かと言って彼女を不死者にすることなど出来はしなかった。
 そんな状況にとどめを刺すかのように、その出来事は起こった。
 それは「戦い」の二文字だった。
 人間とヴォルクライア率いる蛮族との抗争に、人間たちの策略によりその少女が巻き込まれ、その結果、彼女は命を落としてしまった。
 その時の彼の咆哮は、生来の彼が上げたそれらのうち、最も強いものだった。
 それ以来、彼は戦いに辟易したという。さらには「生きることに疲れた」とも言い、静かに自分の死を待とうというのだ。
 しかし彼は不死者。寿命など無い。だから彼は自分を殺す者が現れるのを待っていた。
 そんなことを話されて、結局、アリオブルグはヴォルクライアに対する態度を変え、こう言った。
「あなたの望み、叶えて差し上げましょう。何年かかろうと、必ずやあなたを…」

 ――コロシテサシアゲマス……。

 蛮族から解放され、彼は不死者を殺す力を求め始めた。
 時には魔剣、時には冒険者、時には…神。
 先ず、彼は不死者を殺す剣があると聞き、それを探し始めた。その剣で不死者を斬れば、香灰も残らず消し飛ばし、その魂さえ浄化すると言う、「不死殺し」の魔剣。
 それを探し出し、また所有者となり、ヴォルクライアに引導を渡すために、その魔剣を求めた。
 しかし、その過程で彼は堕ちていくことになる。
 不死者に対する畏敬の念が醸成されすぎたのか、彼自身が不死者への道を歩みだしてしまったのだ。
 オウルの村を襲った疫病も、彼の魔法薬の実験によるものだった。
 それは、不死を創る薬。飲めば不老不死になるという、東方に伝わる薬だった。それを気体化し、村中に撒いたのだ。
 不思議とそれは女子供には効力を発揮しなかったし、効力を発揮したものは例外なく絶命した。
 オウルに《蘇生》を頼まれたときに、口封じのために彼は複数のアンデッドを創り、その村に放った。
 しかし彼は神官たちによって殺され、アンデッドたちは一人のドワーフの少女とルーンフォークによって全滅されたと言う。
 そうして、この男は魂を不死の神の御許に置き、蜃気楼の魔剣の下へ呼び戻された。

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