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支離滅裂なことを書いてるただの自己満足ぶろぐ。 中の人は基本痛いです
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ボリューム的に第五部で纏まりきらなかったとか無いわ^^;


エルフの場合、ナイトメアに対してそんなに差別とかの念は持ってはいないんじゃないかな、とか思ったりはする。冒険者の中で特に重要な位置にあるスカウト及びセージへの適正はエルフの方が上だし。魔法への適性に関してもあまり差はないかな、と。(筋力の違いがあるから装備できるものが変わってくるけど)
ま、穢れに対する忌避があるから結局差別はあるんだろうが。


「あの子たち、かなり苦しんでるみたいだね」
 そう言ったのは、クライネたちの動向を下の階層で見ていたルードだった。そしてメイルもまた、それを黙って見ていた。
「しっかし、あの子も強くなったなあ」
「そうね。剣だけじゃなく魔法の腕も結構なようだし。これで魔法の制御が完全に出来れば良かったんだけど…」
「…まあ、君みたいに子供のころから高位の妖精魔法を使ってたわけじゃないからね。それは仕方ないと言うか……」
「…それにしてもあの男、何だかかわいそうな人よね」
 そう言うメイルの声は、少しだけ震えていた。
 あの男と言うのは、アリオブルグのことだろう、とルードはそう解釈した。そして、その解釈が間違っていないことを、その後の問答が示していた。
「不死神の信者に同情するって言うのかい?」
「違うわ。元々シーンの信者だったのに、不死者を『死ねない』苦しみから解放しようとして、逆に自分が不死に魅入られたなんて…こんな皮肉な話が他にある?」
 確かに、過程はどうあれ、アリオブルグは不死に魅入られた。それが災いして、巡り巡ってここに来た。
 不死を求め、志半ばに死んで、試練のために呼び戻されて…。
 これほど自信の周りの環境に振り回されたものがいただろうか。これほどの災いを振りかけられたものがいただろうか。
 少なくとも、メイルとルードは、今正面に映されている映像の中の男しか、その例を知らなかった。
「…ラクシア広しと言えどもそんなに無いとは思いたいね」
「そもそも、ナイトメアに対する差別の念があの男を生んだのよね」
 アリオブルグがああなってしまったのも、彼がナイトメアだったことが大きい。
 普通の人間として生まれたのならば、今頃彼は実家の家業を継いでいるか、冒険者として旅をしているかのどちらかだったであろう。
 だがそれも、今となっては考えるだけ無駄である。
「…皮肉よね、私たちは人間にとってのそれほどでもないけど、人間社会の中で生まれたナイトメアは有無を言わさず差別の対象になる。ドワーフ社会の中でも、きっとそうなんじゃないかしら」
「種族同士が仲良く暮らせれば、それでいいのにね」
「それが出来ないのが、人間って生き物なのよ……」
 今映像に映っているオウルたちに、衝撃的な事態が起こる、ほんの少し前のことであった。

 ――次なる試練は、半魔人の穢れし魂より来たる…。

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