ここから「受難曲」。
こちらのやりたいことを一通りやってしまったらファイルサイズが52KBになったという「奏で唄」史上最大のボリューム。
…「夜想曲」で消化し切れなかった分がこっちに回ってきてるんだけどね。
俺は、何をしているのだろう。
そう思うようになって、何年経つのだろう。
そもそも、何故俺は生きているのか。何故俺はここにいるのか。
何もわからない。
何も。
俺は、何がしたいのだろう。
冒険者でいたい。何故？
自由でいたい。何故？
答えなどない。俺が俺に問いかけているからだ。
俺は、何故生きているのだろう。
俺は、俺は…。
ライフォス様、俺は何故この世に生まれたのでしょうか。何故、穢れた魂を持つ俺に、あなたは語りかけたのですか。
今はもう、語りかけてはくれない。
今はもう、別の声しか聞こえてこない。
戦え、奪えと、俺に命ずる声だけが聞こえて来るだけだった。
俺に語りかけてくるのは、「穢れた魂だとお前を侮辱したものに、お前の力を思い知らすのだ」と命ずる声だった。
しかし、俺はその声に耳を貸す気など更々無かった。
蛮族になどならん。復讐などしない。俺は俺だ。
種族など関係が無い。信仰とならば尚更だ。
そう思っていた。思いたかった。
その時は、本当に…。
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