文化デーでした。
今年は演劇。具体的に何を見たかって言うのは、
こんなの。
簡単に粗筋。あっても意味無いとかいわないで。
北アメリカ、フィラデルフィア。そこのアパートの一室に二人の孤児の兄弟が暮らしていた。兄トリートは不良、弟フィリップはアレルギーのため殆ど外に出られない。そんな彼らは、ある日、同じように孤児であったハロルドに出会う。ハロルドは彼らを「デッド・エンド・キッド」と呼び、手を差し伸べる。その日から、三人の人生は変わっていく。
感想は続きに。滅茶苦茶ネタバレ。
・フィリップは外に出られないから、外の常識や作法も知らないんだろうな。まあ、普通はそうなるわ(笑)。
・トリートが不良になった理由がよくわかんなかった。あれか、母親が死んで、父親も逃げて、せめて弟とは離れたくないから施設に入れられるのを拒んで、子供二人だけだとどうしようもないから盗みとかやって、そこからズルズルと不良になっていった、とか。きっと弟を養うため、生きるために汚いものも見なきゃいけなかったんだろう。その所為で他人を信用できなくなって、ハロルドをも拒絶したのか。
・ハロルドとの接触で、フィリップは割と素直に変わっていくのだが、トリートは内面は変わっていないようだったな。まあ、元々フィリップは兄貴の方と違って色々と汚いものも見てないだろうし、夢を見る余裕があるんでしょう。逆にトリートは汚いもの見すぎて夢がなくなってるんだろう、と。夢のないものに夢を与えようとするのと、夢を持つものに夢を伸ばすよう諭すのは違うからな。
・最初のシーンと最後のシーンでの兄弟の立場が逆転した辺り、いいなと思った。ハロルドを受け入れることによって成長したフィリップと、拒絶したことで内面に変化のないトリートの対比だ、と。
・失ったものが大切だと、失った後で気付く。様々な作品で言われていることだが、真正面から描かれるとやっぱ辛いな。
・トリートは反抗期でした。
・ハロルドさん、それ死亡フラグ。
・フィリップ、ブイヤベースでクレーンキャッチャーしないで。
・トリートは寂しがりだった、と。ずっと一人で弟を養ってきたものだからハロルドも信用できなくて、本当は触れてほしいのに素直になれない(これをツンデレとか言う奴はいないとは思うが、もしいたらそいつに人の気持ち考えたことあるのかと問いただしたくなる)。母親のことだって今でも思うところがある。決して人前で見せることがなかった感情を最後に曝け出したのは、やっぱり「成長」なんだろうか。
・フィリップは「触れること」の大切さをハロルドから教わっていた。やはり、この二人の成長を描いたお話なんだなあと思った。
・トリートが死んでしまったハロルドに叫ぶシーンで、「ハロルド」が「あなた」に聞こえてしまったという。
・長時間度が強い眼鏡をかけていた所為で頭が痛い。今も痛い。
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